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蝶 (常世虫・ホツマ時代) と 蛾 (養蚕・古代日本国) 考蝶 (常世虫・ホツマ時代) と 蛾 (養蚕・古代日本国) 考 ■ 古代ホツマの時代には、先行する時代の尊(神) をトコヨ尊(神) といった。 またトコヨのシンボルである橘の樹に宿るアゲハ蝶の幼虫を「常世虫(とこよのむし) ・常世神(とこよのかみ) 」といって尊崇したという。 だが日本書紀の時代になると、常世神は新興宗教の神とされ排斥された。 皇極天皇のときの東国の人物・大生部が勧めた「常世神を祀れば、富と長寿が授かる」という常世信仰が都にまで広がったとして、山城国の豪族・秦河勝が大生部多を討伐した事件が象徴する。 有田遺跡(紀元前200年頃)からは平絹が出土しており、大陸の絹織物とは織り方が異なることから日本列島特有の絹織物が既にあったようだが、なぜか養蚕と絹織物の技術は、秦氏が伝えたと伝わる。 ■ 大陸では、蝶のことを「胡蝶」といい、「胡」を、北西方の未開民族・異民族や外国の意を表すことばとした。「胡人・胡服・胡弓・胡楽(こがく)・五胡十六国・胡椒(こしょう)・胡麻(ごま)・胡粉(ごふん) など。wiki」 ※ 一方大陸では「蛾」を重宝し、美しさの形容詞として「蛾」の熟語がある。「翠蛾(すいが)・蛾翠(がすい)・蛾眉(がび)・娥眉(がび)・青蛾(せいが)・紅粉青蛾(こうふんせいが)など」 ■ なぜ「蝶」という字に訓読みがないのか? なぜ 万葉集には「蝶」の歌がないのか? 不思議である。 日本ではチョウの古名を「カワヒラコ」といい、語源は「カワホリノコ」つまり「コウモリの子」であるといったようだが、違うと思う。なぜなら常世神とコウモリとは似つかない! 丸谷才一氏は、「蝶は漢語である。チョウの和語はカワヒラコであったのであるが、死者の魂であるとされたので、その名前を口にだすのが禁忌とされ、そのうちに言葉そのものもすたれてしまい、死者の魂であるというイメージが薄れてからも、そのものを呼ぶための和語が見つからなくなってしまった。」という。 ■ では秦河勝が養蚕技術を伝え、常世信仰を討伐したという伝えの裏に隠されている出来事はなにか? 平氏の、丹色の「揚羽蝶」・信長の「揚羽蝶」などを考えると、古代天の王朝(関東縄文系) の末裔だからの故かと深読みしてしまうが、秦氏など帰化人が来たとされる頃、大きな画期があったに違いない。 私は、記紀を成立させ、日本の国を創り上げていったことと大きく関わりがあると思う。 …続く
by hansaki460
| 2019-04-21 12:09
| 歴 史 秘 話
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