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[竹内文書を読む-06]スメラミコトが「天皇」と表現された経緯
[竹内文書を読む-06]
スメラミコトが「天皇」と表現された経緯 「竹内文書」によると、スメラミコト(天皇)の称号は、日球の国のホドの神(天神)と、地球のミドの神(人祖:くにつかみ)から生まれた 国萬造主(くによろずつくりぬし)が、上の位の神より授かった、とある。 その称号を授かった場所を、『天神人祖 初 神宮(あまつかみ くにつかみおや はじめ たましい たまや)』といい、中国の四世紀の史書【枕中書】では、『扶桑大帝は 東王公であり、碧中に住す。・・上に 『太真宮』有り、天皇と為り・・云々』、すなわち『太真宮』と説いた。 だから『太真宮』が【竹内文書】に書かれている『天神人祖 初 神宮』ではないか? と推定される。 扶桑大帝の「扶桑」とは、最古の地理書『山海経(せんがいきょう)』にあり、古代中国人の伝説的地理認識を示すものだ。(山海経は今から3000年以上前に成立したとされる) しかしこれもまた、竹内文書とともに「奇書」扱いされてきたが、列島でも大陸でも「扶桑国の大帝」の認識は、古来 同じであったのである。 本題からそれたが、スメラミコトとは、 スメル【統める・総める・治める】ミコト【(上言)・御言・命】 であり、【命・尊】は、神々の御子に付けられたから、皇族や高臣にその名が残る。 「みかと(帝・御門)」や、尊び祝う言葉=かみのと(神祝詞)「み(御・上・敬・斎)」+「こと(言)」も同じだ。 だから、「スメラミコトとは、『尊』らを統率する君主」という意味が有ったのではないかと推察するのである。 古代文字で書かれていた「やまとことば」は やがて、漢字(万葉仮名)に書き換えられ、 →音読→訓読→音読~好字化~文語体~口語体~+外来語→、 これらを経て、現代語となってきた。(このことから、古代を探る場合、読み方には十分に注意する必要がある。) ただ、日本の古代文字について語らなければ、これらの説明は十分条件を満たさない。 ぜひ、古代文字便覧なども参考にして頂きたい。 ・古代文字便覧 ・大御食神社(Wikipedia) 【今日の結論】 大陸の知識人の中には、古来から『天皇』という漢字が存在し、それが列島(扶桑国)のスメラミトのことであるとの認識があった。 列島では、神々の御子には「ミコト:尊・命」が付けられた。 スメラミコトとは『尊』ら世界を統率する君主、という認識のもと、七世紀後半、天武天皇の頃、「天皇」号が使われるようになった。 (つづく)
by hansaki460
| 2013-01-23 20:15
| 竹内文献
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