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なぜか切ない『上海帰りのリル』
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なぜか切ない『上海帰りのリル』 昭和12年の七夕の夜、一発の銃声が 盧溝橋の静寂を破た。 盧溝橋事件の勃発である。 これを契機に、北京議定書による駐留 日本軍と 中国 国民党軍は 日中戦争に突入して行った。 しかし上海にあった イギリス,オランダなどの共同租界・フランス租界・日本租界は、日本の上海上陸軍に囲まれ、かえって 安全地帯となった。 この 上海租界は、太平洋戦争勃発と共に 上海市内に突入した日本軍により崩壊したが、昭和18年に 南京国民党の 汪兆銘政権に接収された日本租界は 終戦まで続いた。 租界とは、狭い地域に 各国の大使館、領事館、中国に利権を持った商館、あらゆる種類の外国人の居所、集会所などが ひしめきあい、警察署・警察機構などが置かれて、租界の周辺地区の治安も、租界警察署が 行っていた。 ちょうど 横浜の中華街が 独自の行政権、警察権などを持ったもの、と考えればいい。 話題は 虹口(ホンキュ)を中心とした 日本租界である。 日本租界とはいうけれど、日本はそこを 正式に租借したのではなく、なし崩しの駐留だった。 租界の中で、甘粕大尉などが 入り乱れて情報活動に暗躍したのである。 そこにいたのが リルであった・・・・・。 彼女は、日華事変前に 何らかの事情で大陸に渡り、数奇な運命をたどり、上海租界内で身を落とした『 高級娼婦 』である。 男性はおそらく 諜報員。 初めは 欧米関係の情報収集で 共同租界の白人相手の 高級娼館に通ったことだろう。 しかしあるとき 日本女性にあい 足繁く通うようになった。 女性も久しぶりの 日本の男に入れ込んでしまった。 しかし 男性に本国から帰国命令。 四馬路(スマロ)の霧の中で別れを告げ、帰国。 女性は ただ立ち尽くすだけだった・・・・・。 以後 女性の消息は絶たれ、戦後、上海から帰ってきたという 人の噂が耳に入った。 というのが この歌の始まる前の 物語である。 歌は、終戦後の 日本での物語りである。 ・・・・・男と女の、そして 切ない話である。 ・上海帰りのリル 詞 東条寿三郎 曲 渡久地政信 歌 津村 謙 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂はリル 上海帰りのリル リル あまい切ない思い出だけを 胸にたぐって探して歩く リル リル 何処に居るのかリル だれかリルを知らないか 黒いドレスをみた 泣いていたのを見た 戻れこの手にリル 上海帰りのリル リル 夢の四馬路の霧降る中で なにもいわずに別れたひとみ リル リル 一人さまようリル だれかリルを知らないか 海を渡ってきた ひとりぼっちできた 望み捨てるなリル 上海帰りのリル リル 暗き運命は二人で分けて 共に暮らそう昔のままで リル リル 今日も逢えないリル だれかリルを知らないか 《 津村謙は昭和36年に急逝(事故死)した。映像は殆ど残っていない。》 ・ 津村 謙 ・ ちあきなおみ ・ 青江三奈
by hansaki460
| 2012-05-31 08:33
| 一般
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