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「サヨナラ」ダケガ 人生ダ&【放射性物質拡散予想図】
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「サヨナラ」ダケガ 人生ダ いま、TVのクイズ番組などでは、漢字や 言葉に関するものが 多くあります。^^ そしてまた いつの世にも 若者の言葉の乱れを 指摘する声が あるようです。 千年前、清少納言(966頃-1025頃)は 『枕草子』 の中で、若者の言葉について、 「 近頃のものは 『 里へ 出(で)んとす 』 というべきところを 『 里へ でんず 』 と言ったり 書いたりして、いやったらしい。」 という意味のことを 述べて、言葉の乱れを嘆いているのです。 当時は、『 ら 』 抜き ならぬ、 『 と 』 抜き が あったようです。^^ ◇ 唐の詩人、于武陵(う ぶりょう、810 - ?)という人の詩に、『勧酒(かんしゅ)』 というのがあります。 勧君金屈巵 君に勧める 金屈巵(きんくっし) 満酌不須辞 満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず 花発多風雨 花発(ひら)けば風雨多く 人生足別離 人生 別離足(おお)し というものですが、井伏鱒二はこの詩を、訳詩集 『厄除け詩集』 でこう翻訳したのです。 コノサカヅキヲ 受ケテクレ この盃を受けてくれ ドウゾ ナミナミ ツガシテオクレ どうぞ なみなみ 注がしておくれ ハナニアラシノ タトエモアルゾ 花に嵐の 例えもあるぞ 「サヨナラ」ダケガ 人生ダ さよなら だけが 人生だ この翻訳には こんな逸話があります。 作家・井伏鱒二が 講演旅行の途中の 瀬戸内海で、作家の林芙美子と同船した時のことです。 その船の上で 林芙美子が 「 井伏さん、さよならだけが人生よねえ 」 と言ったのを聞いて、このセリフを 上記の訳詩に使ったと、井伏氏自身が 語っています。 「 苦しきことのみ多かりき 」 の 林が 「 井伏さん、さよならだけが人生よねえ 」 とつぶやく。 何事にも捉われない 「自由人」 の井伏鱒二が、「 人生足別離 」 という 難解な語句の訳に、林芙美子の つぶやきを持ってくる ・・・ これは凄い!^^ 訓読でも味わいがある 漢詩を、ダイレクトに 七五調に 翻訳詩にして 千年の時の経過を感じさせません。 まるで、現代のポエムです。 それは、表現形態は 確実に違うが、これが日本語(人)の持つ したたかさ、対応性 だと思ってしまう。 私は、そんな日本が好きです。 そのうえで 美しい日本語とは、美しい日本の伝統文化を伝えることに ほかならないと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日付が間違っており、訂正致しました。大変失礼しました。 4月12日(木) 4月13日(金) 4月14日(土) .
by hansaki460
| 2012-04-12 06:32
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