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素晴らしい大和言葉(やまとことば) 【のぞみ】
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東海道・山陽新幹線「のぞみ」の名を付ける時のことでした。 当時JR東海の社内で「スーパーひかり」の採用を回避しようと選考の中、有力候補の中に「きぼう」があった。 その時、名称の選考委員だった阿川佐和子さんが、列車好きの父・弘之さんに相談したところ、「日本国鉄の列車の名前は 歴代すべて大和言葉でつけられてきた」 とアドバイスをされ、それまで有力候補になっていた「希望」について、「大和言葉にすると『のぞみ』すね」と言った言葉で、最終的に新幹線の名称として決定された。 ・・・という話を、本人がTVのインタービューで語っているのを聞いた事があります。 いい話だな・・・と思ったものです。 ◇ 【とつくに】 外(と)つ国にありて・・・ 外国のことを、外つ国と言いました。 とつくに → 外(と)つ国 → 外国 → がいこく みごとに 『やまとことば』 が 消えてしまいました。^^; ◇ 【もとほり】 という言葉があります。 大辞林では、同じ場所をぐるぐるまわる。徘徊(はいかい)する。 もとおろう。 たもとおる。 ・・・・とあります。 ならやま(平城山) ・・北見志保子 人恋ふは悲しきものと 平城山(ならやま)に もとほり来つつ たえ難(がた)かりき ~~~~~ また、伊那谷・大御食神社の古代文字で書かれた社伝記に、日本武尊が詠った歌があります。 御食津彦の乙女 一人あり、名を 押し姫と 云う。 尊 いと愛で 給いて、三夜 御座(おはし)ませり。 別れに臨みて 歌いて 詔り給はく、 「二夜三夜、二人寝しかも、飽かずかも。 美し乙女 愛(あ)しけやし。 居立ち 廻(もとほ)り、愛(は)しけやし 乙女。」 ~~~~~~~~ やまとことばが、今でも生きています。 ◇ 【ひふみ歌】 ひふみよ いむなや こともちろ 一二三四 五六七八 九十百千万 らね しき るゆゐ 蘭根 敷き 縷結い つわぬ そを た はくめ 強 ぬ 襲を 多 育 め かうお えにさり 交う悪 穢に去り へての ますあせ 辺天の 枡 畦 ゑ ほれ け ゑ 掘れ け 数 古代~ 現代語 1 ひとつ いち 一 2 ふたつ に 二 3 みつ さん 三 4 よつ よん(し) 四 5 いつつ ご 五 6 むつ ろく 六 7 ななつ なな(しち) 七 8 やつ はち 八 9 ここのつ きゅう(く) 九 10 とを じゅう 十 100 もも ひゃく 百 1000 ち せん 千 10000 よろづ まん 萬 ( ) = 呉音 ◇ 【やまとことば】 漢字が伝わる以前から日本で話されていた言葉が『やまとことば(和国語・固有語)』です。 わが国に漢字が入ってきて、それぞれの漢字に訓読みをつけていくことによって、語彙の豊富な大和言葉が整理され、上代語として発展します。 すなわち、漢字は当て字だった訳です。 日本古来の 神道の祝詞(のりと)は、全て 大和言葉で構成されています。 「大海原」 は 「おおわだのはら」 「長寿人」 は 「ながひと」 「家族親族」 は 「うからやから」 「最愛子」 は 「まなご」 「恩頼」 は 「みたまのふゆ」、 「前世乃縁」 は 「さきつよのえにし」 といった具合で、とても優美な響きをもっています。 「小学校」 は 「すないまなびどころ」 「中学校」 は 「なかのまなびどころ」 「女学校」 は 「おみなのまなびどころ」 「教授」 なら 「おしえびと」 「博士」 は 「おしえびとのおさ」 「警視庁」 は 「いましめのつかさ」、 「裁判所」 は 「ただすつかさ」 ◇ 山上憶良は 「神代より 言い伝て来らく そらみつ大和の国は 天皇(すめかみ)のいつくしき国 言霊の幸はふ国と 語り継ぎ 言い継がひけり…」 と謳っています。
by hansaki460
| 2011-01-08 15:56
| やまと言葉
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